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2013年2月26日 (火)

夢見る時代は終わった。そして-

※管理人の自分語り(長文)


早いもので来年で年パス10枚目になる。年パスを持つ前、子供のころから数えると、ディズニーを追い続けて十数年が経った。いつもいつも頭の9割はインすることばかり考えていた。そのおかげでつらいことも全部がんばれた。
一方、他のプライベートなことは全部犠牲にしていた…というのは語弊があるか。犠牲ではない。ディズニー以外のものは必要なくて、切って捨てていた。最低限の交友関係だけを維持していた。その妄信的な愛ゆえに「TDRにもっと行きたい」→「浦安市民になりたい」という明確な目標ができた。それこそ小学生のころにはすでに胸に思い描いていた夢である。
学生時代の私はその夢に向かって猪突猛進、盲目だった。私が愛を注ぐディズニーの世界のように信じ続けても夢は叶わない。悲しいかな、現実は「ミッキーのドリームカンパニー」上海デイジーのあのフレーズ。夢を叶えるためには「努力たっぷり、運をちょっぴり」
そして、今の私がある。

オタ歴が長くなるとその分欲求が増してくる。ただでさえ私はこだわりが強いのに。ショーをいい席で見たい、背景に人が入らない写真が撮りたいなど。その欲求を満たすにはそれなりの労力が必要になるわけで、必然と「全か無か」になる。ショーをいい席で見るならとことんがんばる、いい席で見えないなら最初から見ない。中途半端な状態がなくなる。それは本当に楽しんでいるといえるのか?
だが、実際問題ふらっとショー開始時間間際に会場に来てまともにショーが見えるかというと、TDRで当然と化している混雑、長時間待ちの現状では無理な話だ。それが私の欲求不満に拍車をかけている。楽しむべき場所でなぜ私は義務を感じてまでショーを見るのか?

ここ二年ほどそうした葛藤を抱きながらもTDRへ通い詰め、2012年夏久々に「爽涼鼓舞」が私の大ヒットとなった。ドセンでミッキーを拝むため、抽選に毎日通った。文字通り毎日。秋は再演3年目といいつつも思いの外かっこいいハロパレミッキーと好きなアニメの映画関連に奔走し、冬は恒例のクリスマスとHKDLでの初カウントダウン。年が明けても去年見られなかった着物ミッキーたちを追いかけた。そして閑散期へ。

私は、追いかけるものがなくなった。

いつものイベント終了後の虚脱感、燃え尽き症候群だと思った。
しかし、一ヶ月経ってもいっこうに回復しない。いつもどおりミッキーを追いかければいいのに、そんな気になれない。スペシャルイベントがないからとかそんなレベルの理由ではない。砂漠にひとりぼっちのような虚脱感である。今までひとり突っ走って気づいたら周りに誰もいなくなっていたのだ。
今ここにきて思うのは、「ディズニーが人生のすべてではない」ということ。今この年この時期になってやっとわかった。今の私には昔のような情熱がなくなった。ディズニーが嫌いになったわけではなくて、追いかけるのに疲れて立ち止まっている。
あれほど常に行きたいと思っていたアメリカも別にいいや。めんどくさい。早起きもめんどくさい。寒い。待つのもしんどい。並ぶのもいや。ぶらぶらとパークを散策しながらアトラクション乗ったり写真撮ったり食べ歩きしたい。でも混みすぎてできない。並ぶのがいやだから。
別にパークに行かなくても死なないと最近わかった。今までは義務のように「行かないといけない」と血眼になっていた。別に行かなくても私の世界は回り続けるし、そこにパークがなくなるわけでもない。やっと自分を客観視できるようになったのだろうか。今までの自分を省みると複雑な心境になる。ディズニー(趣味)への情熱だけで生きてきたようなものだから、人付き合いをおざなりにしてきた。まいた種がないから今現在友人関係の希薄さに頭を抱えている。他にも視野が狭いし、思考パターンが偏っているなど、言い出せばきりがない。今まで私は何をし、何を得てきたのか?
オタクというのは趣味を第一に考えるゆえ、他の部分がおろそかになってしまうものだが、私はどれだけのものを放り出してここまで来てしまったのだろうか。年齢を重ね周囲の環境が変わってきたというのに、私は今まで目を背け続けてきた。趣味に熱中することで周囲をシャットダウンしてきた。ディズニーはまさに「夢と魔法の王国」で現実逃避に最適だった。TDRは夢が現実になっている場所、そこだけは夢が夢ではなく、それが現実になっているのだから。
今この状況を「夢から覚めた」というべきか。「我に返った」でもいい。突然の虚無感に襲われてディズニーに傾倒しすぎた自分を否定したくなった。今までやってこなかった趣味以外のあらゆることを悔いた。この青春時代に私がやるべき年相応のことは幾多もあった。
そしてやっと現実を見ようと決心できた。震災直後を最後に、2年も帰らなかった実家に帰省したら、2年分老いた家族がいた。同じ時が私にも流れている。上京するときに父からの餞の言葉は「ディズニーと心中するなよ」だった。その言葉を引用しつつ、父は私よりも私を的確にわかっていた。世界一の理解者は数年も前からディズニーに依存しすぎる私に警鐘を鳴らしていたのだ。数年を経てやっと私は、父から好き放題やる娘への餞の言葉を理解することができたのだった。

私がディズニーに夢を求める時代は終わった。子供のころの夢は叶えられたし、再演続きの昨今に新たな楽しみを求めていくのは難しい。私がディズニーを好きな理由は「いつも新しい楽しみを提供してくれるから」だが、それを感じられなくなっているから。これからは適度にパークを楽しみつつ、のんびりと過ごしていこうとそう思っていた矢先…「東京ディズニーリゾート・ディズニアナ・ファン・フェスティバル」のレポを見てしまった。

なんだこれは!!!!

ディズニアナの開催自体は知っていたが、参加費15万円以上を払える富裕層だけのイベントと思って完全スルーしていた。そしたら、13,000円で一部プログラムだけ参加できるオープンプログラム参加者なるものがあるだと!?そんなの知らなかった!!!グッズオタで展示大好きなおまえは何をしていたんだ!!!何年ディズニーオタやってるんだよ!!死ねばいいのに私!!!
というわけで、このオープンプログラム参加者なるものの存在を知らなかった自分を戒めるため、今後も全力でディズニーを注視していくことを胸に誓うのであった。



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さて、こんなところまでお読みの方は相当な物好きさんだと思います。2500文字以上に及ぶ葛藤と自己完結を経て、今後も「無限の海へ」を更新していく決意となりましたことをご報告いたします。あけましておめでとうございます!

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